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灸について No.3


NO1は鍼灸について
NO2では更に詳しく鍼についてご説明させて頂きました。
NO3では灸についてご説明させて頂きます。

私の経歴の中で、関西3大灸の一つ「かんまきの灸」
(明治の終わりより100年以上続く鍼灸院)へ14年間勤めさせて頂きました。

そこでの経験を活かし灸治療を積極的に取り入れています!
伝統療法を次の世代へ繋げてゆく活動、同時に鍼灸療法の啓蒙活動も推進しております!

そしてまた、阪神タイガースの臨時トレーナーとして
スポーツ医学、スポーツマッサージ、ストレッチ、リハビリ、運動学を
学ばさせて頂いたのも同時期です。

別ページにてスポーツマッサージについてご説明させて頂くことにします。
当院は「」・「」・「スポーツマッサージ・ストレッチ」「気功」「カウンセリング」の5本柱です☆

さてお話を「」に戻しましょう。

灸には{有痕灸(ゆうこんきゅう)}と{無痕灸(むこんきゅう)}とがあります。
有痕灸とは文字通り、艾(もぐさ)を直接ツボ(治療点)へ施灸することです。
無痕灸とは(温灸)ですね。

昔から「お灸は病の根絶やし」と言われる通り
関節痛や神経痛、様々な病に効果を発揮してきました☆

関西、四国や日本海側など地域によっては
最良の民間療法としても根付いています。(弘法の灸)

しかし直接お灸を据える場合、昨今の糖尿病
アレルギーなどにより(傷口が癒え難い)などがある為
初診時に詳細を問診させて頂き施療を開始致します。

問診には皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

有痕灸(ゆうこんきゅう)には
・透熱灸(とうねつきゅう)・・・・・・当院のお灸はこれにあたります!
・打膿灸(だのうきゅう)
・焦灼灸(しょうしゃくきゅう)があります。

打膿灸(だのうきゅう)とは文字通り
打つ膿と書くぐらいですから、膿ますのが目的になります!

母指大の大きな灸を1壮~3壮(ソウと数えます)据え
その据えた灸点に化膿を促す(灸点膏薬)を貼ります。

現在もその療法(家伝の灸)は残っていますが、先に述べた通り
皮膚に掛かる負担が大きく、持病やアレルギーなどにより、感染症や傷病みを考慮し、
据えた痕には薬膏を貼ってなるべく膿まないように努めています!

時代時代の方々の体力や気力などが、成しえた療法だと考えます!
勿論、免疫力向上や鎮痛・鎮静作用の医学的にも証明され
効果も「言い伝え」から事実のものとなりました。

焦灼灸とは、魚の目や胼胝(タコ)に米粒大の灸を数多く据え
10壮、時には100壮近くを据る「多壮灸」(たそうきゅう) 
文字通り(焦灼 しょうしゃく)焼き切るわけです!

「何故、そんなに沢山据えるのですか?」と申しますと
魚の目・胼胝(タコ)の細胞の状態は硬化している為、始めの内は熱さを感じません。

しかし何壮も何壮も据えていくと熱さを感じる時がきます。その時点で終了!という技法です。

当院でもリウマチやアスリートの方々は足底(そくてい)に胼胝(タコ)ができやすい為、
この焦灼灸で施灸いたします。


痛みのない快適な暮らし、アスリートの皆さんはパフォーマンスを上げています☆

透熱灸(とうねつきゅう) 「かんまきの灸」⇒「かわの灸」
私の灸療法はこの透熱灸(とうねつきゅう)と温灸(後述)です!!

爪楊枝の先ぐらい、または米粒の半分以下の小さくて細いお灸です!
これを3壮~7壮、直接据えます。

有痕灸(ゆうこんきゅう)と言われていますので多少なりと痕が残ることがあります!
しかし慢性化した病は根が深いものです。

慢性化した組織の状態は、神経は正常な反応が鈍く、もしくは過剰反応を起こし、
血管は収縮し血流が阻害され(炎症時は逆に血液が集中する)
筋肉は硬くなり、拘縮(こうしゅく)・萎縮(いしゅく)し、
同時に関節も可動域(動き)が狭くなり、痛みで動かせなくなっているわけです!


関節は軟骨クッション(代表的には、膝の半月板、腰の椎間板)
関節周りの筋肉・靭帯(微小筋肉 インナーマッスル)  関節の袋(関節包)に
影響を及ぼし、磨耗し炎症が起こり易くなり結果「変形」を招いてしまいます。

「灸」は独自の持つ、
消炎・鎮痛作用(神経の炎症、筋肉の炎症、関節の炎症を速やかに抑えます!)


・ 調整作用(鎮静・興奮) 増血作用や止血作用、強心効果があります。

{ また自律神経、交感神経と副交感神経のバランスを調える作用は
鍼灸治療の最も優れたところです!}

慢性化した頭痛・首、肩こり・シビレ・慢性腰痛(ヘルニア)
・膝痛(変形性膝関節炎 リウマチ)・内臓疾患・精神疾患・
婦人科疾患(冷え症)は、その部位に老廃物や炎症物質が溜まっています。

滞った血流を改善し循環を促します。

これらの作用を透熱灸(とうねつきゅう)が最大限に引き出し効果を発揮するわけです!

勿論、お始めて方には艾(もぐさ)を完全に燃しつくす前に消す
(8部、9部 程度まできたら途中で消します)
というところから初めてから、慣れて頂きます!

これは温灸の一つ「8部灸」「9部灸」「知熱灸(ちねつきゅう)」といわれる技法です!

この最初の1壮から始まり70年以上も据え続けられていた患者様もいらっしゃいました!
そして現在、多くの女性の方、時には小児、学生の方々も男女、年齢問わず据えています。

踏まえてなるべく小さく、糸状灸(しじょうきゅう)といわれるように
糸の様に細く小さく据えリスクを回避する努力は怠りません!

そして使用する「艾 もぐさ」は(特選最上点灸)の最高品質の物を使っています!!
安く粗悪品を使うと痕の水泡や痒みやかぶれの原因になります!
負担、リスクは最小限に、効果は最大限に☆

疾患別では、これまでの経験から膝痛には絶大なる効果があります。当院でも第1位ですね!
続いて慢性腰痛、五十肩、慢性首・肩こり、頭痛、神経痛、婦人科疾患各所の関節痛と続きます。

近年では精神的な疾患が増加しています。
当院の患者様は根気よく施灸を継続して頂いております!
生命力を高め、自然治癒力を感じることが重要だと考えます!
勿論、免疫力も向上してゆきます。

前述の通り、持続したお灸は長い年月をかけて慢性化した
各疾患、部位に効果をもたらすわけです。

温灸
温灸には市販されている「せんねん灸」などがありますが
当院でも形状は同じ物を使用しております。

主に消化器系、婦人科系の不調時にツボとその周囲を温めることを目的とします!
私は、腹部内の炎症の際、腹部にはこの温灸が有効だと考えます!!

透熱灸、温灸は自宅施灸が可能です!
特に温灸は手軽に施灸ができますのでお勧めしています。
* 自宅施灸について 据え方(治療灸点)はご来院、治療時にご説明させて頂きます!

鍼灸について
よく患者様に「鍼と灸はどう違うのですか?」とご質問をいただきます。

「機械的刺激」か「温度刺激」の違いはあるのですが
鍼灸刺激に対する学術的なお話は後述しますので割愛させていただきます。

ここでは対処の違いについてご説明させて頂きます。

私は前述の通り、急性病(寝違い・ギックリ腰・捻挫など)に対しては
「鍼療法」を、圧倒的なスピードで解し(ほぐし)痛みを緩解(かんかい)することが出来ます。

慢性病(慢性的な頭痛や首・肩こり
慢性腰痛・椎間板ヘルニア・変形性膝関節炎・腱鞘炎・リウマチなど)に対して
「灸療法」を施します!
(上記参照)

療法というものが長く続いているのは「理由」があります!
ココでは私の経験と医学的見地を基にしております。

しかし学術的には割愛させて頂いている部分が御座いますので、ご質問、疑問等が
御座いましたらお申し付けください。

ご相談もご遠慮なくお待ちしております。

禁忌となる状態や(乳幼児・妊娠初期・易疲労など)、疾患、部位は
医学的見地をもって施術させて頂いておりますのでご安心ください。


より良い仁術を目指して☆

文責
かわの鍼灸・マッサージ院
河野清隆




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なお、この文書の著作権は河野清隆にありますので
権利者の許可なく複製、転用等する事は一切禁止しております。


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No.4へ続く


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